刺繍入りハーフリネン生地を使ったラグジュアリーなワンピで日々の生活にオシャレを!
初夏から真夏へ。 暑さで気分もどんよりしがちな日々…。 それでも、掃除、洗濯、料理と、日常の家事は待ってくれませんよね。
「暑いのにおしゃれなんてムリ…」 「時間をかけてコーディネートなんてできない…」

でも…家事の合間も、ちょっとオシャレに見せたいなぁ…
いつものTシャツに、スエットやジーンズを合わせるより、オシャレでナチュラルなスローライフを楽しめる「刺繍入りワンピース」はいかがですか?
ハーフリネンの生地が持つ柔らかな触り心地と、草花の素朴な刺繍が上手くマッチし、自然な風合いを楽しめる生地。
この生地の魅力や良さを全面に表現した、シンプルだけど特別感のあるワンピース。



刺繍の入った生地はラグジュアリー感が高い!
ワンピースの裾に施された、濃い茶色のスカラップと草花の刺繍が、ベージュカラーのハーフリネンの素材感とマッチし、柔らかさと涼しさ、ナチュラル感を作り出し、日常の生活に優しさとゆとり、豊かな暮らしを演出します。
Tシャツの上にさっとワンピースを着るだけで、刺繍入りの裾が上品で涼しげ。 何気ない日常が、「あら、素敵!」と思われる装いに変わります。


今回は、片側にスカラップ刺繍が施された生地を使います。スカラップ部分をそのまま裾に生かすので、裾上げいらず。 生地の美しさをそのままデザインに取り入れた、爽やかな一着です。
型紙は全部長方形!ミシンで直線縫いするだけ、ソーイング初心者さんのデビュー作にもぴったりです。



このワンピースなら無理せずにオシャレを楽しめ、素敵な日常生活を過ごせる一着になります!
片側スカラップ刺繍生地
スカラップ刺繍とは
スカラップとは、ホタテ貝の貝殻のような半円が連なった形状の装飾です。


ファッションにおいて、主に衣服の裾や襟元、袖口などの縁取りに使われ、可愛らしい印象を与えます。


片側スカラップ刺繍生地とは、上記の写真通り、生地の片側のみに刺繍が施されたものです。
ワンピースデザイン説明
デザインポイント①



今回のワンピースは、スカラップ刺繍をワンピースの裾に利用すること!
ハーフリネン生地の素朴な風合いと草花柄を濃い茶色の刺繍糸で刺繍を施し、柄の美しさと自然なナチュラルな雰囲気を作りだし、日常生活を素敵に過ごす一着(ワンピース)を作ることです。
ワンピースの裾にナチュラルな草花の刺繍を配置すれば、特別なデザインを加える必要はなく、ワンランク上のワンピースを演出できます。
片側スカラップ刺繍生地をワンピースの裾に利用すれば、裾上げ始末不要、縫製が楽チンなワンピースを作ることができます。





ポイントは縫製時のスカラップ模様の柄合わせだょ!
ちょっとしたポイントをおさえれば、柄合わせも簡単です。
デザインポイント②


今回は簡単な縫製。「ソーイングデビュー」にするため、ポケットやファスナー付けはしません。
ワンピースの形はシンプル。ギャザーの入ったスカート、胸上の位置にゴムを通しギャザーにします。スカートのギャザーと、胸上のギャザーがポイントとなりシンプルなワンピースにアクセントを与えます。
簡単に単純に縫製するには、型紙は全て長方形で、直線縫いだけで仕上げるのが一番です。
肩紐の付いた身頃。ローウエストになるように少し身頃を長くしていますが、長さはお好みでどうぞ。
肩紐や共布のウエストベルトはお好みの長さでどうぞ調節して下さい。
そして、今回のポイントはスカラップ刺繍をワンピースの裾にする。デザインにもなります。また、裾上げ不要になります。



これって一石二鳥だよ!
ハーフリネン生地について
ハーフリネンの生地とは
今回は綿50% ・ 麻50%のハーフリネン生地を使用します。ハーフリネン生地は天然素材の風合いが魅力的な生地です。
リネンの風合いと、コットンの柔らかさ、ワンピース作りに扱いやすく、夏に合う素材です。
また、通気性や吸水性にも優れており、肌触りも良い生地です。
裾の施された濃い茶色のスカラップと草花の刺繍がベージュカラーのハーフリネンの素材感とマッチし、柔らかさと涼しさ、ナチュラル感を作り出し、日常の生活に優しさとゆとり、豊かな暮らしを演出します。
ハーフリネン生地の特徴



ココで注意点‼︎
でも、ハーフリネン生地は縮みや、シワが起こります。
購入先のお店の説明文には、生地幅は123cmと記載されていましたが、実際に届いた生地幅を測ったところ、118cmでした。
洗濯後は生地がシワになりアイロン掛けが必要になります。「夏の暑い日にアイロンなんてイヤ!」と思われるかもしれませんが、これもご理解の上、この生地をご利用下さい。


ハーフリネン生地はどうしても縮みます。使用前には生地の段階で水通しして下さい。


水通し後の生地を乾かし、アイロンをかけます。
再度、生地を測りなおします。


念の為、ワンピースを製作後、洗濯機で洗濯しました。洗濯後のワンピースの寸法は変わりませんでした。



もし、縮みが嫌な方は、別の生地をご使用下さい。
仕上がり寸法
水通し後の生地を使用。ワンピースに縫製後、洗濯した後の寸法です。


肩紐の幅・長さ、共布のウエストベルトの幅・長さはお好みでどうぞ。
一度水通しをすれば、生地の縮みはなさそうです。ハーフリネン生地は風合いも優しく、柔らかく夏に合う素材です。でも、生地の縮みや、シワが起こります。洗濯後は生地がシワになりアイロン掛けが必要になります。



「夏の暑い日にアイロンなんてイヤ!」と思われるかもしれませんが、これもご理解の上、この生地をご利用下さい。
材料説明と生地裁断図
使用する材料説明
- 平ゴム 1,5cm幅 90cm (ゴムの幅や長さはお好みでどうぞ)
- ハサミ
- 糸 シャッペスパン #60 普通地用 スパンミシン糸
- 尺
- メジャー
- まち針orクリップ類
ロックミシンをご利用の場合はロックミシン糸もご用意下さい。


生地裁断寸法
生地幅115cm 2m購入しました。


スカートや身頃、肩紐、ウエストベルトも型紙は全て長方形です。
初心者さん、また、初めてソーイングデビューする方にはピッタリの簡単型紙です。ミシン掛けさえできれば、誰でも簡単にワンピース縫製ができます。芯地貼りもありません。
ポケットなしで、ちょっと寂しいですが、初心者さんにはこの方が良いですね!



裁断が済めば、すぐミシンに行きましょう!
縫製説明



ここから縫製を始めるよ!
身頃生地を中表に二つ折りします。
二つ折りにした状態で4分割します。
それぞれの位置にチャコペンなどで印を付けます。表と裏、両面に(生地を広げると8つの印が付きます。)


身頃と同様に、生地を中表に二つ折りします。
4分割します。
それぞれの位置にチャコペンで印を付けます。(生地を広げると8つ印が付きます。)


スカート生地にギャザーを入れます。身頃と縫い合わせます。
刺繍のない側にギャザーを寄せるためのミシン掛けをします。
生地端(脇側)を1,5cm空けてから縫い始めます。縫い代にはギャザーを入れないようにします。


ギャザー寄せのミシン掛けなので、ミシン目は1番大きい縫い目にします。
縫い始めて反対側まで来たら、生地端(縫い代)1,5cm空けて止まります。
ミシンの針を刺したまま、90度に生地を回転させます。そのまま1目横に縫います。
同じくミシン針を刺したまま、生地を90度回転させ、元の場所に戻ってきます。(Uターンします。)
最初の位置も1,5cm空けたところでストップです。


ギャザー用寄せの糸上側2本を引寄せます。糸に引かれ生地にギャザーが寄ってきます。
寄ってきたギャザーを奥に寄せていきます。


スカートのウエストライン上にギャザーが寄ったら、8分割した印を目安にギャザーが均等に入るよう整えていきます。
縫い代1,5cmを外し、13cm間隔になるようギャザーを整え、スカートのウエスト全体の長さが97cmになるようにします。


身頃の生地とギャザー入りの生地を合わせます。
身頃の8分割した印とスカートの8分割した印を合わせます。
身頃生地とスカートのギャザーが均等に入るよう調節して下さい。
ギャザーを少し生地の縦方向に引っ張るとギャザーの縦線が整い易いです。


身頃生地とギャザー入りスカート生地が均等に合わさったら、ミシンで縫い合わせます。
ギャザーが崩れたり、固まったりしないよう少しずつ押さえがねを上げ下げしながら縫い合わせて下さい。


ハーフリネン生地なので縫い代始末をします。(縫い代始末をしないとハーフリネン生地はぼぼけます)
ロックミシンがあれば、身頃とスカートの縫い合わせ部分にロックミシン始末をして下さい。
ミシンについているジグザグミシンなどもご利用下さい。


縫い代の始末をします。
身頃とスカートが縫い合わさったら、背中心となる縫い代にロックミシン始末orジグザグミシン、端ミシン始末をします。
端ミシンは0,5cm折り曲げミシンをかけます。


ワンピースの後背中心(C,Bセンターバック)を縫い合わせます。
スカートのギャザー位置をズレないように合わせます。
上身頃部分を合わせます。





ココがポイントだよ!


縫い代1,5cmに印を付けます。その位置を折曲げて、反対側の1,5cm印と合わせてみます。


この時スカラップ刺繍柄がキレイに合っているか?確認します。合っていなければ合う位置に置きます。
(ズレないよう注意⚠️)





縫い代の幅よりも柄合わせを優先して下さい!
位置が決まったら裏側からクリップでとめます。この時、縫い代の幅がそろってなくてもOKです。
柄合わせが大切!縫い代幅は自然と同じ幅になるよう、整えながら合わせていきます。


ミシンで後背中心を縫い合わせます。
刺繍柄がズレないように最初はゆっくりかけていきます。
ギャザー位置まできたら、ギャザー位置がズレないよう注意します。


縫い合わせたら、アイロンで縫い代を割り、縫い代が落ち着くようにしっかりとアイロンをあてます。


アイロン後スカラップ刺繍柄を確認下さい。


胸上のゴムを通す場所を作ります。
1cm折曲げます。さらに、3cm折曲げます。
繰り返していき全周を折曲げます。


縫い代が重なるところは、余分な縫い代を切落とします。
ゴムを挿入する場所を縫わずに開けておきます。
3cm幅にしてミシンで縫い合わせます。


肩紐の長さはお好みの長さでどうぞ。
肩紐用生地を2つ折りに端をミシン掛けします。
ひっくり返しアイロンで形を整えます。
周りにステッチを掛けます。


肩紐位置を決めます。
背中心と前中心を重ね合わせ、両脇を決めます。
脇と重ね合わせた背中心を合わせ、真ん中を決めます。印を付けます。
その位置を肩紐の付け位置とします。


身頃の印を付けたところに肩紐を付けます。
肩紐の中心位置と身頃の印位置を合わせます。後でゴムを通すので縫い代(重ね幅)は0,5cmにします。
肩紐位置、4ヶ所に付けます。
ミシンで縫い合わせます。


胸上にゴムを通します。
1,5cm幅の平ゴムを用意します。長さは90cmで作りました。
ゴムの太さや長さはお好みでどうぞ。


ゴムの端にゴム通し器具を取り付けます。
縫わずにあけておいたところから、ゴムを入れていきます。


ゴムが一周してきたら、ゴムの端同士を2~3cm重ねます。
重ねたところをミシンで縫います。


ミシンで縫ったゴムを生地の中に入れて、端ミシンを掛けて閉じます。


残った生地でベルトを作ります。(ベルト作りはお好みでどうぞ。)
残り生地でベルト布をCUTします。
2つ折りにしてミシンで縫います。
ひっくり返し、ベルトにアイロンをかけ整えます。





これでワンピースの完成です♪
素材の生地が持つ、ナチュラルな柔らかさと刺繍の美しさ。 生地の良さを全面に表現したワンピース。


毎日の暮らしが、少しだけ楽しく、心地良くなる。そんなナチュラルでスローライフを過ごせるワンピース作り、ぜひチャレンジしてみて下さいね。



最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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