【囲み製図付】足長&細見え 大人のジャンスカ

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「あなたの服作り応援します!」皆さんこんにちは Komaです。

今回は「大人のジャンスカ」の作り方をお届けします!

「ジャンスカ」というと、どこか子どもっぽい印象を持つ方も多いと思いますが、今回のデザインは大人の女性が日常で楽しめるように、シルエットや着心地にこだわっています。

「いつでも、どこでも、大人可愛い」一着に仕上げました。

目次

大人のジャンスカデザインポイント

今回のジャンスカは、ウエストベルトを太めに設定しているのがポイントです。腰の切り替えを少し上にすることで、足長効果があり、スッキリとした印象になります。

ウエスト部分には、ゆとりをもたせお腹まわりをやさしくカバー。体型をきれいに見せます。後コンシールファスナー開き、スリット入りで動きやすさを大切にしています。

インナーを変えることでオフィスにもお出かけにも使える万能アイテムです。

「スウェットやジーンズよりも、もう少しきれいめに過ごしたい」そんな日常のオシャレを楽しみたい方にピッタリのデザインです。

ビギナーちゃん

でも〜肩ひもって落ちやすいからイヤだなぁ

ピンちゃん

大丈夫だよ! スカートができたら試着して肩ひもの長さを合わせます!

試着して肩ひもの長さを自分に合わせます。この時に肩ひものつけ方のポイントをご紹介します。

ジャンスカの仕上がり寸法

ピンちゃん

まずは、仕上がり寸法を確認してね!

サイズは9号・Mサイズを中心に製作しております。

ジャンスカ型紙

囲み製図

ピンちゃん

初心者さんにはこの囲み製図をお勧めします!

長方形の生地から余分なところを抜き取る 感じの製図方法です。

紙を使わずに生地に直接書き込み、裁断します。

型紙描き方

自分のサイズに合う洋服をつくるには、また、洋裁に興味をお持ちでしたら、是非、原型パターンを描くことをお勧めします。最初は難しく、大変かも知れませんが、完成度の高い洋服を作ることができます。

まずは、スカートの原型パターンを描きましょう。

伊東式パターンによる原型パターンの描き方は別ブログをご覧ください。

ピンちゃん

伊東式型紙を作成するのに欠かせない尺です。


デザインに合わせて原型型紙を展開する

原型型紙がつくれたら、この型紙をデザインに合わせて展開(変更)していきます。

ダブルダーツをシングルダーツに変更

原型のスカートダーツをシングルダーツに変更します。

① ダーツの分量を1/2取ります。 

  • 後ダーツは大きいダーツと小さなダーツの2つがあります。それぞれから1/2の分量の長さを測ります。
  • 前ダーツの分量を1/2取ります。 前ダーツは2つありますが、2つとも同じ分量のダーツです。それぞれから1/2の分量の長さを測ります。

②ヒップライン上にセンターを取る

  • 後ヒップラインの中心点を取る
  • 前ヒップラインの中心点を取る

③ ヒップラインのセンターラインを伸ばす

  • 後ヒップライン上のセンターラインを上に伸ばす
  • 前ヒップラインのセンターラインを上に伸ばす

④ 新しいダーツをつくる

  • 後ダーツ 大きい方のダーツ1/2分量と小さい方のダーツ1/2分量を合わせます (大きい方のダーツは分量が多いのでセンターラインを少し越えます)
  • 前ダーツ 前ダーツは分量が同じなので1/2分量を合わせます

⑤ ダーツのラインを引く

  • 新しく合わせたダーツ分量に合わせてダーツのラインを引く
  • ダーツの先端をヒップラインから2cm下げる
こまちゃん

シングルダーツスカート型紙の完成です♪

デザインに合わせてスカート型紙を展開

⑤ お好みのスカート丈を決めて、スカート型紙の丈を長くします。

⑥ ダーツのセンターラインを伸ばします。

  • 後ダーツのセンターラインをスカートの裾まで、垂直に引きます。その線をCUTし、2つに分けます。
  • 前ダーツのセンターラインをスカートの裾まで、垂直に引きます。その線をCUTし、2つに分けます。

⑦ スカートのダーツ展開をする

  • 後ダーツの先端にピンを打ち中心点とします。ピンを中心点としてスカートの脇側の型紙を回転させます。
  • 後ダーツ分量の半分が隠れるぐらい、脇側の型紙を重ねます。 スカートの裾が広がります。少しフレアシルエットになります。
  • 前ダーツの先端にピンを打ち中心点とします。ピンを中心点として前スカートの脇側の型紙を回転させます。
  • 前ダーツ分量の半分が隠れるぐらい、脇側の型紙を重ねます。 スカートの裾が広がります。少しフレアシルエットになります。

⑧ ウエストライン・スカートの裾ラインを描き直す

  • ダーツ展開をした後、ウエストラインのつながりが良くなるように、後ウエストライン・前ウエストラインを引き直します。
  • スカートの裾ラインもつながりが良くなるように引き直します。
  • 半分残ったダーツ分量はウエストサイズのゆとり分量になります。
ピンちゃん

緩やかなフレアシルエットですが、見た目はストレートシルエットになり、細く見えるけど、ウエストサイズにゆとりのあるスカートになります。

⑨ 後スカートの後中心線(C,B)上に、スリット位置を付ける。

  • スリット丈はお好みの長さでどうぞ。

⑩ 型紙にポケット位置・ファスナー位置を付ける

  • ポケット位置は脇側、お好みの位置に付けて下さい。
  • ファスナーは、(ウエストベルトの長さ+スカートのファスナーの長さ) 実寸29cmです。
  • 縫い代は1.5cmにです。

ポケット・ウエストベルト・肩ひもの型紙

  • ポケットの型紙 表面は裏地を使用、裏面は共生地を使用しています。(ポケットの厚みが表面に出ないようにしています。)
  • ウエストベルトの型紙 ウエストベルトの外側は3分割、内側は1つにしています。(外側も一つながりな型紙でも良いのですが、後ファスナー付けを簡単に縫製するなら、3分割の方がやりやすいです。)
  • 肩ひもの型紙  1枚の生地を縫い合わせ、ひっくり返し、2等分します。
こまちゃん

型紙の完成です♪

ジャンスカ 生地説明

今回使用した生地は大塚屋にて、以前買い求めたものです。(品番などは不明)

生地巾  140cm×1.5m

ウール・ポリエステル・ポリウレタン

使用 ファスナー

コンシールファスナー  (R)56cm #916

長さ  29cm(ベルト巾7cm+スカート部分22cm)

ジャンスカ 生地裁断

生地裁断は囲み製図と同じです。生地をワサにして折り畳みます。

ジャンスカ 縫製の為の下準備

芯地を貼る

後中心線(C,B)とスリット部分に芯地をアイロンで接着します。

後ウエストベルト(外面・表側)3分割した、後ウエストベルトのC,Bライン縫い代に芯地を貼ります。

後ウエストベルト(内面・裏側)1つのベルトの全面に芯地をアイロンで貼ります。

ロックミシン始末

スカートの縫い代にロックミシンをかけ、縫い代始末をしていきます。

ポケットの縫い代部分にロックミシンをかけ、縫い代始末をします。

ポケット生地は、片側を裏地に、もう片方を表地にします。(裏地を使うことでポケットの厚みを軽減します。)

ジャンスカ 縫製

こまちゃん

Let’s Sewing

STEP
後スカートと後ウエストベルトを合わせる

後スカートから縫い始めます。

(1) 後スカートと後ウエストベルトを合わせる。

ミシンで縫い合せる。

(2) 縫い代をアイロンで割り、整える。

(3) 後スカートの後中心線を縫い合わせる。

(4) ウエストベルトの上からファスナーの止まり位置まで、ミシン目を大きくする。

ファスナーの止まり位置からスリットまでは普通の縫い目に戻す。

STEP
後ファスナーとスリット作り

(5) 後中心線の縫い代を割り、アイロンをかけ整える。

アイロンの当たりが出ないように当て布を使います。

(7) スカートのスリット巾をはかり、アイロンで整える。

(8) 後中心線の縫い代とウエストベルトの縫い代が重なるところは生地が厚くなるので、余分な縫い代をCUTする。

STEP
コンシールファスナーの取り付け

(9) ファスナーの長さを測る。(29cm+5cm) ファスナーを縫製し易くする為少し長めにします。

(10) 余分なところをCUTする。

(11) 後中心線上にコンシールファスナーを閉じたまま置き、一辺側のみ仮止めする。

コンシールファスナーを開く。

(12) 反対側のファスナーリボンを仮止めする。

(13) スカートの縫い代とファスナーリボンを縫い合わせる。

(14) 反対側も同じようにファスナーリボンと縫い代を縫い合わせる。

(15) ミシンで荒目に縫ったところ、ファスナー部分だけをニッパーで切り、開く。

(16) ファスナーを開きます。

(17) ミシンの押さえをコンシールファスナー用の押さえに変更する。

コンシールファスナー用の押さえの溝にファスナーのシムをはめ込みミシン縫いする。

(18)反対側も同じようにファスナーのシムを溝にはめ込みミシンで縫う。

(19) ファスナー止まりのところまで金具を動かし止めます。

(20) 金具から3~4cm残してファスナーをCUTする。

(21) ファスナー止まりを裏地で包み、隠します。

STEP
前スカートと前ウエストベルトを合わせる

(22) 前スカートと前ウエストベルトを合わせる。

ミシンで縫い合わせる。

(23) 縫い代を割り、アイロンをかけて整える。

(24) ポケットの裏地と表地の周りにロックミシンをかける。

(25) 裏地ポケットと表地ポケットを重ね、周りをミシンで縫い合わせる。

(26) ポケット口の縫い代をアイロンで折り、形を作くる。

(27) 前スカートと後スカートを合わせ、ミシンで縫い合わせる。

ポケット口の位置だけはミシンの荒目で縫います。

(28) スカートの脇縫い代を割り、アイロンをかけ、縫い代を整える。

(29) スカートのポケット位置の縫い代に、ポケット口の縫い代を合わせる。

前スカートの縫い代に裏地のポケット面をあわせる。

後スカートの縫い代に表地のポケット面を合わせる。

縫い代同士をミシンで縫い合わせる。

(30) ニッパーで荒縫いしたミシン目をほどく。

(31) シームポケットの開き先をミシンで細かく縫う。

STEP
肩ひもを作り

肩ひもを作り、スカートに仮つけします。

(32) CUTした肩ひも用の生地を2つに折り畳み、ミシンで縫い合わせる。

生地をひっくり返し、アイロンで形を整える。

(33) 肩ひもの長さは2つ分なので、真ん中でCUTする。

(34) スカートのウエストベルトに肩ひもを仮止めする。(肩ひもの長さはCUTしたそのままで仮止めして下さい。)

STEP
試着してみよう

肩ひもがスカートに仮止めしたら、一度試着してみましょう。

ピンちゃん

肩ひもとスカートを仮止めするのにクリップを使うと便利だよ

まずは、ご自身の体に合わせて肩ひもの長さを決めます。肩ひもがズレ落ちてこないか、確認します。

ピンちゃん

肩を動かしたりして落ちてこないか?
試してみてね!

撫で肩の方は肩ひもの肩先側を少し短くする。

普通肩の方は同じぐらいにします。

こまちゃん

ご自身にあった肩ひもの長さ、位置に印を付けます。

STEP
肩ひもを付ける

試着した後、肩ひもの長さや位置が決まったら、スカートのウエストベルトに取付ける。

(35) 肩ひもの長さを決める。

肩ひもの首側は63cm、肩先側は1cm短く62cmにし、傾斜を付ける。

(36) 傾斜を付けた線に平行に縫い代1.5cmをつけCUTする。

(37) 肩ひもとスカートのベルトを取付ける。

(38) 取り付けた肩ひもとスカートベルトの部分のみ、ミシンをかける。

STEP
ウエストベルトの内側を付ける

ウエストベルトの内側の生地に接着芯を貼ったウエストベルトを用意します。

(39) ウエストベルトの周りを少し(2~3㎜)CUTする。

(40) 内側ベルトと表側ベルトの中心点を合わし、周りを合わせ止めていく。

(41) 後ファスナーの角と内側ベルトの角を合わせる。

(42) 周りを均等に合わせていく。

ミシンで縫い合わせる。

(43) 後ファスナーの角を切り落とす。

(44) ひっくり返して角を整える。

(45) 内側ベルトの縫い代を折り畳む。ベルトとスカートの縫い目が見えないようにする。

(46) 折り畳んだ上をピンで止めていく。スカートを表側に返してピンを打ち変える。

STEP
裾上げする

ウエストベルトに落としミシンをかける

(47) ウエストベルトの打ち変えたピンにそって、落としミシンをかける。

(48) スリットと裾上げをする。

スリット巾と裾の折り返し巾を確認する。

(49) スリット巾と裾上げ巾の重なるところをCUTする。

(50) スリットが表から見えないように、裏側は少し斜めに縫い代を上げる。

(51) 裾上げをする。

(52) ミシンの押さえをブラインドステッチに変えて使用でもOK、まつり縫いでもOKです。

大人のジャンスカの完成!

「大人のジャンスカ」は、シンプルな形の中にすっきりとした美しさを感じられるデザインです。

難しそうに見えても、一つ一つの工程は意外とシンプル。初心者の方でも、ゆっくり進めば完成できる作品です。

是非、貴方の手で素敵なジャンスカをお作り下さい。

こまちゃん

最後までご覧いただきありがとうございました💕


この記事を書いた人

自分が考え、デザインした洋服をつくりたい!
そんな想いを胸に、伊東式パターンを学び、アパレル会社に就職
デザイナーとして活躍、その後、ブランド開発のコンサルタントを経験
みんなさんに、ファッションの世界を、洋裁の楽しさをお届け致します。

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