ハロウィンやクリスマスは、家族や友人達と楽しく過ごす大切なイベントです。素敵なアイデアを盛り込みハンドメイドの洋服を作って素晴らしい時間を過ごしませんか?
ハロウィンやクリスマス用の服づくりは洋裁のスキルを発揮する絶好の機会です。
あなたの魅力を伝える特別な生地 「ラッセルレース」
ラッセルレースの特徴を活かした「ビスチェ と スカート」を作り、ラッセルレースの透け感を活かして裏地のカラーを目立たせてハロウィンやクリスマスをイメージさせましょう。
ラッセルレースとは、たて編みのラッセル編み機で作られるレースの総称です。
ラッセルレースの特徴は
- 編地の間に空白が多く含まれ、通気性、透け感(透かし穴)と透明感がある。
- 花柄から幾何学模様まで、さまざまな柄模様が出せる。
- 薄くて平らな仕上がりになり、軽やかで柔軟性のある生地。
- エレガントで女性らしいデザインを作成するのに適した生地であり、セクシーで優美な印象を作り出します。
今回このラッセルレースを使う最大の理由は、レースの透け感を利用することです。
- 手縫いしても縫い目が目立ち難い。(手縫いがあまり上手くいかなくてもごまかせます。)
- 透け感を活かして裏地を目立たせ、ハロウィンやクリスマス用にアレンジする。
- 1アイテムとして普段着にも使用できます。
ハロウィン ・ クリスマス、女子会などに使えて
自分らしいスタイルを表現できるよ!
洋裁は自分のアイデアや個性を表現することができます。自分らしいスタイルを見つけ、作る喜びを楽しみましょう。
レース全体に言えることですが、尖ったものに引っかかりやすく破れやすいのがデメリット。洗濯時は洗濯ネットに入れましょう。
ラッセルレースのビスチェ・スカート デザイン ・ 材料説明
デザインポイント
ラッセルレースの透け感を利用する
ラッセルレースの特徴である透け感。この透け感を活かして、裏地のカラーを目立たして、ハロウィン用やクリスマス用にアレンジ。または女子会などに着用できるベーシックにも対応させよう。
また、スカート単品のみでもOKです。(スカート単品の場合はスカートに裏地を付けましょう。)
ビスチェ
- 丸首タイプ。
- 袖にギャザーをよせる。
- 裾や袖口はラッセルレースのスカラップを利用する。
- 裏地なし。
ウエストゴム入りギャザースカート
- ウエストゴム入りのギャザースカート。
- スカートの裾はラッセルレースのスカラップを利用する。
- ウエストサイズはご自身のサイズを測ります。
- 今回は丈76cmのスカートを作ります。(スカート丈はお好みでお決め下さい。)
スカートの裏地
今回は、裏地なしのスカート と 裏地ありのスカート 両方の作り方をご紹介いたします。
スカート(ギャザースカート)単品のみで作りたい方は裏地をお付けください。今回はラッセルレースの柄を引き立たせるためグレーの裏地を使用しました。
肩ひも付き 裏地ドレス
肩ひも付きの裏地ドレスはお好みのカラーでお作りください。
今回の裏地は
- ハロウィン用のパープル
- クリスマス用のレッド
- パーティ用のグレー の3色を作りました。
材料説明
- 表地 ラッセルレース P-100% 生地幅105cm×2m (今回使用分)
- 裏地 キュプラ ベンベルグ
- 糸 シャッペスパン #60 黒
- ウエストゴム 幅 25㎜ カラー 黒
- ドレス用裏地のゴム ソフトゴム
ラッセルレースの縫い方
私、ミシン持ってないから服つくれません。
ミシンをお持ちではない方もたくさんいらしゃいます。
しかし、ミシンがなくても洋服はつくれます。
今回はミシンがなくても服をつくる方法をご紹介します。また、このラッセルレース生地なら手縫いに慣れていない方でも縫い目が目立ちません。
「手縫いなんか面倒くさい…」と言わずに、ぜひチャレンジしてみてください。素敵な洋服が待ってますよ。
いっしょにチクチク! がんばろう!
手縫いの縫い方は3種類
細かく縫えば縫うほど丈夫に美しく仕上がりますが、慣れてない方なら縫い目の幅を5㎜目安にしてみましょう。単純な作業の繰り返しなので、慣れてくると早くなり仕上がりもキレイになります。
「その服ステキ!」「カワイイ!」と言われることを想像しながらコツコツ頑張ります!
ミシンを使う場合
ミシンを使って縫う場合はミシンの縫い目を細かく(小さめ)にしましょう。
縫い方の順番は手縫いと同じです。手縫いのところをミシンで縫ってください。
ラッセルレース生地の裁断
縁取りする
- ラッセルレースのスカラップに沿ってハサミで縁取りを切り離していきます。
- 切り残した細かい部分は握りハサミでCUTします。 丁寧にCUTすることでスカラップの美しさが表現できます。
切り離した縁取り部分は、ビスチェの首周りに使用するため、テープ状になるよう三角部分をCUTします。
縁取りを捨てないでね!
ラッセルレース生地の裁断図
- スカート部分は二重にする。(中表になるように折る)
- 袖はスカートの上部を使用します。
- 袖になる部分はタテ13cmは残しましょう。(中表)
- ビスチェ部分は一枚のまま。
- ブラウスの身頃(ビスチェ部分) 1枚
- 袖部分 わさ 1枚
- スカート部分 わさ 1枚 の3つに分ける。
ラッセルレース ビスチェの作り方
ラッセルレース ビスチェ生地の裁断
- 生地を中表に折る。
- スカラップをキレイに重ねる。
- ご自身の身幅に合わせてレースをCUTする。(今回は57cmで作ります)
ラッセルレース ビスチェの作り方
- ビスチェの身頃を裁断する。
- レース生地が4枚重なるように生地をたたむ。
- 4枚重ねになっています。
- 4枚同時に裁断します。
- 裁断後、後身頃が2枚となります。
- 裾レースのスカラップをキレイに重ねて裁断する。
- 後身頃が2枚なので、1枚を前身頃にします。(もう一枚はそのまま後身頃として使います)
- 後身頃から前身頃になるよう、裁断します。
- 前身頃の首ぐりを大きくします。
- 裾レースのスカラップをキレイに重ねて裁断する。
- スカートの上部、残しておいた生地を袖に利用します。
- 今回の袖丈は13cmです。(13cm丈のところはわさになります)
- レースのスカラップをキレイに重ねて裁断する。
- 袖山になる位置に印(しつけ糸)をつける。
- ビスチェの肩線を本返し縫いする。
- 後身頃の肩線縫い代を0.5cm幅にCUTする。
肩線を折伏せ縫いする。
- 短い縫い代を長い縫い代で包む(くるむ)。
- 後身頃側に倒す。
- まつり縫いする。
- ラッセルレースで外した縁取りをテープ状にCUTした物を使用する。
- テープを2~3cm折り曲げて、表側の左肩側から付ける。
- 首ぐりを一周して、最初の折り曲げた2~3cmと重ねた長さをCUTする。
- 首ぐりとテープを本返し縫いで縫う。
- 縫い付けたテープを生地の裏側に折り返す。
- テープと裏側生地をまつり縫いする。
- テープが重なるところもまつり縫いする。
- テープのタテ側もまつり縫いする。
- 裁断後の袖の中心位置に印(しつけ糸)付ける。
- 袖山側をなみ縫いする。(ギャザー用)
- 糸が抜けないように結んでおく。
- 袖山のなみ縫い糸を引いてギャザーをよせる。
- 袖中心位置の印(しつけ糸)と身頃の肩線をあわせる。
- 袖山線と身頃のアームホールを合わせて取付けていく。
- 袖山線と身頃のアームホールを本返し縫いで縫う。
- 身頃側(アームホール)の縫い代をCUTする。
- 袖側の縫い代(CUTしない側)で包み、縫い代を身頃側にたおします。(折伏せ縫いをする)
- まつり縫いする。
- 前身頃と後身頃の脇線をあわせる。
- 脇線を本返し縫いする。
- 後身頃側の縫い代を5mm幅残してCUTする。
- 前身頃側の縫い代で包み後身頃側にたおす。(折伏せ縫いする)
- まつり縫いする。
- 脇線の裾、はみ出した部分をCUTする。
ラッセルレース スカートの作り方
スカートの表地 作り方
- ラッセルレース生地を中表にし二重する。
- スカラップをキレイに重なるように合わせる。
- スカラップのくぼみから縫い始める。
- 本返し縫いで縫う。
- 本返し縫いした後中心線C,B(センターバック)の縫い代を開きます。
- 右側の縫い代を0.5cm幅を残してCUTする。
- CUTした縫い代を長い方の縫い代で包む。(くるむ) 折伏せ縫いする。
- 縫い始めは同じところを2~3回縫います。
- 折伏せ縫いしたところをまつり縫いする。
- まつり縫いしたところをアイロンで整える。
折伏せ縫いしたところをスカートのC,B(センターバック)、スカートの後中心線にする。
裏地なしスカート作り方 と 裏地ありスカート作り方 に分けてご紹介します。
裏地ありスカートはスカート単品のみ作りたい方ようです。
裏地なしスカート作り方
- ウエストライン上から1cmのところをアイロンで折り上げる。
- さらに、3cmのところをアイロンで折り上げる。
- 3cm折り上げたところをまつり縫いする。
- ウエストゴムを通すところを開けておく。
- ウエストサイズに+2cmの長さを測り、ゴムをCUTする。
- ゴム通しを使ってウエストゴムを通す。
- ウエストをゴムが一周してきたら、ゴムの両端を2cm重ねて糸で縫う。
- ゴムの両端を2cm重ねる。
- ゴムの上端を3~4回縫う
- ゴムの真ん中を3~4回縫う
- ゴム下端を3~4回縫う
- ゴムを通すために開けておいたところをまつり縫いで閉じる。
- スカートの裾、はみ出した部分をCUTする。
- アイロンで整える。
裏地ありスカート作り方(スカート単品のみ作りたい方用)
裏地の裁断
- 裏地の地の目方向をかえる。
- 今回は簡単にスカートの裏地を作るため、地の目を変更し縫う個所を減らします。
- スカートのC,B(センターバック)になる部分を本返し縫いで縫う。
- 片方の縫い代を0.5cm幅にCUTし、縫い代を狭くする。
- 長い方の縫い代で包み折る。(折伏せ縫いする)
- アイロンで整える。
- まつり縫いする。
- この縫い目をC,B(センターバック)にする。
- 裏地スカートの裾上げをする。
- 裾を1㎝折り上げアイロンをかける。
- さらに3cm折り上げアイロンをかける。
- 3cm折り上げたところをまつり縫いする。
- ウエストラインから1cm上に印を付ける。
- 印をつけたところをレース生地と裏地を合わせてなみ縫いする。
- ウエストラインから4cm上に印をつける。
- 印をつけたところをレース生地と裏地を合わせてなみ縫いする。
- 印をつけた位置(なみ縫いしたところ)を真ん中しにさらに3cm折り上げる。
- アイロンで整える。
- 3cm折り上げたところをまつり縫いする。
- ウエストゴムを通すところを開けておく。
- ウエストサイズ + 2cmの長さを測り、ゴムをCUTする。
- ゴム通しを使ってウエストにゴムを通す。
- ウエストをゴムが一周してきたら、ゴムの両端を重ねる。
- ゴムを2cm重ねて縫う。
- ゴムの両端を2cm重ねる。
- ゴムの上端を3~4回縫う。
- ゴムの真ん中を3~4回縫う。
- ゴム下端を3~4回縫う。
ゴムを通すために、開けているところをまつり縫いし閉じる。
アイロンで整える。
裏地ドレスの作り方
- 裏地を中表にする。
- 左記の寸法で裁断する。
- 前身頃と後身頃を合わせて縫う。
- 肩ひもを縫う。
- 肩ひもはひっくり返して表地側にする。
- アイロンをかける。
- 裾を1㎝折り上げる。
- さらに3cm折り上げる。
- 裾をまつり縫いする。
- 身頃に肩ひもを取り付ける。
- ゴムを通すため折り返し、まつり縫いする。
- ゴムを通すところは開けておく。
- ゴム通しを使ってゴムを通す。
- ゴムの長さはご自身の脇下寸法を測り、ゴムを重ね縫いする部分(2cmぐらい)を付け足しかCUTします。
- ゴムを2cm重ねてゴムを縫いとめる。
- 開けておいたところをまつり縫いで閉じる。
洋服作りは、単に服を作ることだけでなく、創造性、スキル、自己表現、自己実現、そして楽しみを含む素敵な経験です。ぜひ洋裁を通じてあなたの幸せなひと時をお過ごしください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
楽しいハロウィンやクリスマスをお過ごしください。
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