レースの透け感を活かした重ね着コーデで、流行りの「トランスペアレント」に挑戦!
今年の流行は「トランスペアレント」! 透け感を楽しむ、軽やかでエアリーな素材がトレンドです。
「トランスペアレント」とは、文字通り「透き通った、エアリーな、シアーな」素材感を指します。これにぴったりの素材がレースです。
今回は、レースにラメ糸を使い、刺繍を施したラッセルレース生地を使用し、透け感や重ね着が楽しめる、ブラウスの作り方をご紹介します。
作り方はとてもシンプル!たった2パーツ、身頃と袖を用意し、そして、身頃のアームホールと袖のアームホールの形を同じにします。これによって、だれでも簡単に縫いやすくなります。
レース生地を使用しているので、縫い代の始末が必要ありません。切りっぱなしでも大丈夫、芯地も不要。
さらに、首元にはゴムが入っているので、肩まで下げればオフショルダーブラウスにも変身します。
レース素材ならではのシアー感が、肌見せをほどよく取り入れつつも、上品さと可愛らしさを兼ね備えています。
また、重ね着を楽しんだり、カジュアルにもエレガントにもアレンジできるので、シーンを問わず活躍する最強アイテムです。
フリーサイズなので、誰でも気軽に着こなせます。
エアリーで軽やかなレースブラウス、今年のトレンドを取り入れたアイテムで、おしゃれを一層楽しんでみてください。


Let’s Sewing!
レースブラウスのデザイン・素材説明
レースのブラウス デザイン


①透け感が美しいラッセルレース 生地の美しさを全面に押し出しすため、デザインはシンプルな形にします。
②オフショルダーにもなる 首周りにゴムを通しています。これを利用して肩まで下げればオフショルダーになります。 肩を少し見せるだけでより一層エレガントさを演出します。
③フリーサイズ 着丈や袖丈などはお好みの長さでどうぞ。
レースのブラウス 生地 ラッセルレース
ラッセルレースとは、ラッセル編み機で編まれたレースの総称です。 薄くて平らな仕上がりが特徴です。 チュールやメッシュ生地をベースに花柄や幾何学模様など様々な柄が表現され、透かし穴があります。
ラッセルレースは繊細で優美なリバーレースの代替えとして作られましたが、現代は技術が進歩して安価なものから高級感のあるものまで作られるようになりました。ブラウスやカーテンによく用いられています。


今回はラメ糸を使い、格子柄と花柄が混じった刺繍が施されているラッセルレース生地を使用します。ラメ糸がキラキラと上品に輝くレース生地です。
生地幅約140㎝ ポリエステル 100%
ミシン糸 シャッペスパン 普通地用 #60
ゴム紐 ソフトゴム 巾 8.5mm 78㎝使用 (長さはお好みでどうぞ)
レースブラウス仕上がり寸法


フリーサイズです。お好みの寸法でお作り下さい。
レース生地の下準備
レース生地の表・裏
生地の表・裏を決めます。
レース生地を広げて、刺繍の部分の凹凸で判断します。
刺繍の出っ張りのある方、ラメ糸がキラキラと輝きがハッキリ出る方が「表」です。


レース生地の耳端裁断
生地の耳端は刺繍が入っていないので、その部分をCUTします。
寸法を測るのは、耳端を切り離した先から測ります。


身頃生地と袖生地を用意
身頃生地と袖生地を用意します。
身頃は60㎝×60㎝の正方形を2枚 ・ 袖は50㎝×30㎝の長方形を2枚 CUTします。



今回はこの2パーツだけだよ!


レースブラウスの裁断



このブラウスの重要ポイントはココ!
まずは、身頃の生地を折り畳みます。(YouTube動画では、分かりやすくするため、1枚でお見せしていますが、2枚重ねて同時にCUTしてもOKです。)
横6㎝×縦18㎝の長方形を作ります。 角を丸くします。


身頃でCUTした部分を袖生地の上に重ね、同じ形・同じ大きさでCUTします。





身頃のアームホールと袖のアームホールが同じ形になります。
これによってアームホールが合わせやすく、縫いやすくなります。


袖口を1,5㎝CUTします。 袖口を少し細くします。


ブラウス生地 身頃と袖 完成


レースブラウスの縫い代始末
ミシンの準備


レース生地なのでミシンの縫い目は少し小さめにします。 縫い代はALL1㎝です。
レース縫い代の始末
レースの縫い代始末について、3つご紹介します。お好みでお選び下さい。
① 切りっ放し
レース生地はハサミで裁断した後、生地がほつれてきません。なので切りっ放しでもOKです。
② ロックミシン始末
ロックミシンを縫い代にかけて始末します。ロックミシン糸の始末はYouTube動画をご覧下さい。


でも…切りっ放しだと、レースの縫い代が素肌に当たって、チクチク痛い時があります





おすすめしたいのが、折り伏せ縫いです!
③ 折り伏せ縫い始末
縫い代の片方を細くし、反対側の縫い代で包み込み、折り畳むやり方です。切りっ放しより丁寧で、上品なブラウスの仕上がりになります。 チクチクも無くなります。



折り伏せ縫いの説明をします




レースブラウス縫製



さぁ ミシンで縫いますよ!
袖下線をミシンで縫い合わせます。
袖口を始末します。
0,5㎝折曲げ、さらに、1㎝折曲げます。
ミシンで袖口回りを縫います。


身頃を重ね合わせ、脇線を縫い合わせます。
前身頃・後身頃の区別はありません。





ココが重要ポイント!
身頃は中表です。袖も中表の状態です。
袖だけひっくり返して外表にします。
身頃の内側に袖を入れ込込みます。


身頃のアームホールと袖のアームホールを合わせます。



同じ形だから合わせやすいよ!
反対側も同じ様にします。
ミシンで縫い合わせます。


首周りを1㎝折曲げます。さらに2㎝折曲げます。
首周り全てを曲げます。
折曲げたところをミシンで縫いますが、ゴムを通す場所を決め、その場所以外ミシンで縫います。
ゴムを通します。(ゴムの長さ78㎝ですが、お好みで長さをお決め下さい。)


ゴムの両端を重ねてミシンで縫います。
ゴムを戻して、先程開けておいた場所を縫い合わせます。


ブラウスの裾を1㎝折曲げます。さらに1㎝折曲げます。
折曲げたところをミシンで縫います。
最後に仕上げのアイロンをかけます。





レースブラウス 完成!


レース素材ならではのシアー感が上品さと可愛らしさを演出。
重ね着を楽しんだり、カジュアルにもエレガントにもアレンジできるアイテムです。貴女のお好きなコーデをお楽しみください!



最後までご覧頂きありがとうございました。
コメント